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アニメ感想:「スカルマン」 

公式サイト
「仮面ライダー」の原点となった、石ノ森章太郎の「スカルマン」のアニメ化。石ノ森章太郎本人による漫画、その続編となる島本和彦の手による漫画に続く、3度目のメディア展開です。
最初アニメ化の報を聞いた時は、島本和彦版のアニメ化かと思ったのですが、石ノ森版とも島本とも異なる完全新作のリメイク作品でした。スカルマン自体のデザインも、出渕裕によるアレンジがなされており、原作とは別物となっております。

監督はもりたけし。もりたけし監督というとヴァンドレッドで素晴らしい才能を発揮してくれた方で(あれは「スタートレック・ヴォイジャー」を日本風に萌えとロボットを加味して作ったらどうなるか? みたいな作品でしたね。ラストの展開はヴォイジャーを上回っていたと思います)、面白い作品を作る力を持った監督だと注目していたのですが、この作品も期待に違わぬ出来で、私としては信頼できる安全牌な監督であるという認識をより堅固にした次第。

アニメーション制作はボンズが担当しており、作画のレベルは終始安定していました。
ボンズが同時期に制作していた「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」とは、同じダークヒーロー物という事で一部共通する雰囲気があったと感じております。どちらも暗い画面が多かったですからねぇ。

フジテレビ系列での放送となっていますが、深夜アニメの例にもれず地上波放映は都会のみとなっており、全国レベルで視聴するにはBSフジを観るしか無い為、BSデジタルを導入する必要がありました。。
関東では4月末から放送されましたが、関西では放送のアナウンスはあったもののなかなか開始されずやきもきさせられましたよ。結果、開始されたのは7月改変期からでしたので、関東とはほぼ入れ違いで始まる形となってしまいました。まぁ放送されるだけマシなんですが。(^ ^;)

関東・東海ではアニメ放送前に前夜祭的イベントとして放送された細川茂樹主演の実写版「スカルマン~闇の序章~」が、関西では放送されなかったのが残念です。これはDVDが3000円とわりと低価格なので、気が向いたら買っても良いかなと思っておりますが。

この実写ドラマやプロモーションで使用されたスカルマンのスーツはかなり格好良いですねぇ。プロモーション用に実際にスーツを製作したのは、書籍などで与えたインパクトを考えるとなかなか有効だったと思われます。
服は付きませんが、マスクのプロップレプリカが21万円で発売されています
このマスクの制作は品田冬樹によるもので、流石の造形ですね。実際に実写版などで使われたものと同等品となると、この価格には納得。私も欲しいのですが、う~む、お金さえあればなぁ。(´д`;)
原作ではスカルマンのマスクも、それから派生した仮面ライダーのマスクも眼が垂れ眼なのですが、この出渕アレンジ版はツリ眼なのが原作と異なる点です。これにより正面から見た時受ける印象が大分違います。もっとも、石ノ森テイストは残すべく、目の下に仮面ライダーの様な黒いラインがちゃんとあり、涙を流している様に見えるようになっています。
この出渕アレンジ版スカルマンは、原作のデザインを上手く現在のデザインへと消化していて、かなり良いと思いますね。「仮面ライダー THE NEXT」と言い、出渕裕のデザインアレンジの才能は非常に素晴らしいと感じる次第です。


物語は、どうやら日本が第2次大戦でヘマをやらかしたらしく、東西陣営に2分された状態の架空の昭和40年代頃? が舞台で、これは一部の架空戦記に通じる設定ですな。
なんかここら辺の設定は、劇中で詳細に解説されずよく判らないのですが、まぁなんか現実とは微妙に異なる歴史を歩んじゃって、日本軍が健在なのね、というのは見てとれます。

当初スカルマンは正義の味方なのかイマイチ判然とせず、どう見ても罪の無い人間を殺してるので、スカルマンは悪という設定なのかとも思ったのですが、途中で本物のスカルマンと偽者のスカルマンの2人が暗躍していた事が判明。このミスリードにはまんまと翻弄されましたよ。2人とも姿形は全く同じなんだもんなぁ。
偽スカルマンの方は一般人も邪魔と見做せば容赦なく銃で攻撃してましたが、本物の方はあくまで怪物に変化しちゃった人が標的で、銃ではなくナイフや槍で倒しているのが違いです。まぁ本物の方も、別に怪物になっちゃったけど本人自体は悪人でもなんでもない人を殺して回ってる訳で、単純に正義の味方と言い切れない部分がありましたが……まぁ治療のしようがないんで殺す以外に方法がないのでしょうけども。
偽者の方は本物の評判を落とす為に仕立て上げられたらしいですが、マスクは昔の研究データあたりから外観だけ復元したのでしょうが、服装の方までよくコピーできたなと、この点は多少突っ込みどころな気が(笑)。何度か写真撮影に成功して、それを元に服も作ったと考えるべきか。
更に突っ込みどころというと、本物のスカルマンが使用している劇中の時代を超越している未来的に格好良いバイクの存在がありますな。これはスカルマンの正体である神父、もしくは仲間の獣人にバイクデザインの才能があった為と考えるべきですかねぇ。

主人公は記者としてスカルマンを追い、最終局面においてはスカルマンのマスクを自ら被り、主人公自身がスカルマンになるという展開は、王道的展開の1つでありなかなかにカタルシスがありました。それまではスカルマンを全面的に応援してよいものか……? という疑問符もあった訳ですが、これにより最終決戦においては視聴者がすんなりスカルマンを応援できた訳で、この代替わりは作劇上実に上手く作用したと感じます。

スカルマンは人間離れした動きをしており、これは装着者が身体を鍛えて得た体術なのかな? と思っていたのですが、終盤で超人的身体能力は全てマスクによるもので、マスクを被れば誰でも超パワーを発揮できる(ただし身体に負荷が掛かるのどんどんボロボロになっていく)事が判明しました。主人公も、マスクを被った途端強い強い(笑)。どうも格闘術を装着者が知らなくても、半自動的に発揮できる機能がある様で。また、中の人間が入れ替わってもスカルマンの声が変らなかった点を見るに、どうも変声機としての機能も内蔵されている様ですな。口調も変る事から、マスクによって人格も影響を受ける様です。劇中の装着者2人は力を制御できていましたが、最初の装着者であった神父の台詞から察するに、あまり精神力がないと力を制御できなくなってしまう可能性もありますね。
通常は露出している口元がカバーで覆われると「加速装置」を発動できるみたいですが、この後主人公は死亡したらしき事から、これは装着者に負担の掛かりすぎる完全な奥の手みたいなものと推測されます。(獣人化した上でマスクを被るのが本来の姿っぽいので、その場合は何の問題も無いのかもしれませんが)

スカルマンのマスクは遺跡から発掘されもので、これを研究解析して得たテクノロジーを元に、人間を怪物化する「ガ號計画」が進められたと説明されてますが、そもそもこのマスクを作った太古の存在が如何なるものかは明かされずじまいでした。
劇中の謎はちゃんとそれなりに解説をやってくれたんですが、なんか総じて歯切れが悪かったんですよねぇ。ここら辺はちとイライライさせられた次第。
人物関係も、よく見れば判るんだけど台詞で言ってくれないんで判り難く、不親切だなぁと感じる部分が散見されました。ここら辺はエヴァから続く悪影響と言いますか……。
また、スカルマンのデザインは格好良いのですが、敵となる獣人のデザインがイマイチ魅力に欠けるのは遺憾でした。なんかよくある深夜アニメ的レベルのデザインというかね。もう少し格好良いデザインにすれば良いのに……。ラスボスとかもう、「こんなパッとしない奴がラスボスかよ……」と頭抱えたくなりましたわぃ。

その他、スカルマンの活躍シーンがそれ程多くないという根本的な欠点もあったりするのですが(苦笑)、全13話という構成で上手く纏めてある作品である事は確かです。私は楽しめましたし、観て損は無いと思いますよ。
主題歌はTOKIOですが本編テーマとの乖離はそれほどでもなく、わりとスローテンポな唄という事もあり私は結構気に入っております。

それにしても最後が「サイボーグ009に続く」で終わったのには驚かされました。まさか主人公が洗脳されてブラックゴーストの総帥「スカール」に改造されてしまうとは。声もわざわざ数年前に放送された平成009と同じ若本規夫になっているという力の入れよう。「考えてみればスカールも骸骨仮面だよなぁ、よし関連付けちゃえ」と、こういう展開になったのでしょうが、私はその発想に全く思い至らなかったので、このラストは「やられた~」って感じでした。実に上手い事考えるものです。後に009に装備された加速装置は、このマスクの機能を解析したものなのかも……。
最後の最後で善が悪に屈してしまうこのラストは、救い様が無いですわな。「ガ號計画」は粉砕したものの、更に強大な悪であるブレイン・ギア=ブラックゴーストの日本進出は加速してしまい、2人のスカルマンの戦いもかなり無駄に終わってしまった様なものだしねぇ。
ラストで総帥と化した主人公自らが、口封じの為に世話になった探偵を殺しにやってきましたが、あの分だと生存している主人公の知り合い全員がヤバいんじゃなかろうか? どう考えてもあの後知人全員が皆殺しの可能性が大としか思えませんて。(;´д`)ノ
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[ 2007/10/03 23:21 ] アニメ | トラックバック(0) |

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