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HD DVDはマーケティング的に無理があったよなぁ 

まぁそもそも日本では次世代DVD戦争なんて最初から無かったんだよね。
BCNランキングのデータを見るに、昨年12月のシェアがBDが95%なのに対しHD DVDは5%って……
こういうのは戦争ではなく一方的な虐殺や屠殺と言うんだ。(苦笑)
話にならんでしょこのシェア比は。断じてこれは戦争ではありませんな。

東芝の最終機種「A301」をソニーの「T70」やパナソニックの「BW700」のライバル機と位置づけ「価格面で優位」とする見方がある様ですが、馬鹿言っちゃいけない。「A301」はBD-REに相当するHD DVD-RWは未搭載で私みたいなDVD-RW愛好家のニーズには応えられておらず(まぁ最近こういうニーズは少数派な気もしますが)、「T70」「BW700」とは等価じゃないんですよ。機能的に劣るんだからその分安くて当たり前です。

日本市場でこれ程の差が付いた要因ですが、そもそもBDとHD DVDでは根本的に目標やマーケティング手法が異なっていたんですよ。

HD DVDというのはあくまでLDプレーヤー→DVDプレーヤー→と来た流れで、プレーヤーを主眼においた存在です。プレーヤーを売って、ソフトが売れる事を目標としており録画機能はあくまでもオマケなんですね。

それに対しBDの最終目標はVHSの置き換えです。現在各家庭に普及しているVHSデッキをBDレコで置き換える事を最終目標にしているんですよ。だからソニーはDVDレコの生産を止めて、全ラインナップをBDレコに切り替えるという強硬手段に打って出た訳ですね。

もう少しマーケティング的側面から語ってみましょう。

DVDは一般にも普及し成功した規格となりましたが、さてDVDの黎明期での最大の課題は何だったか。それは「LDの二の舞になってはならない」という事です。
レーザーディスクはVHDとの戦争には勝利を収めましたが、一般層にまで普及する事には失敗しました。高校1学年の内、使用している世帯が数名という状況は、とても普及しているとは言えません。一口にAV機器マニアと言っても、高価なビデオデッキは持っていてもLDプレーヤーは持っていない人も多かったですしね。
LDが普及しなかったのは「日本には市販映像ソフトを買う人が少なかった」「LDソフトは安いものもそれなりの値段で(今の低価格DVDみたいなのはなかった)、そう手軽に買えなかった」「ビデオと違って録画が出来ない」「レンタルしていない(末期に一部で行われましたが)」「そもそも映像観るのってビデオの録画やレンタルで充分だというのが一般人」という要因によるものでした。
しかしながら、当初のDVDは録画できる訳でもなくレンタルも行われておらず、LDと同様のマーケティング戦略を取らざるを得なかったのですよ。まぁPCドライブがある分LDよりマシという感じでしたが……。洋画ソフトの価格に関してはワーナーが率先して牽引してくれたお陰で徐々に低下し、当初は2倍程度あった北米盤との内外価格差も縮小。プレーヤーに関してもある程度CDの技術の流用が効いた為、韓国メーカーなどの進出で低価格なのものが出てきましたが、それでも普及は国民全体から見れば遅々として進まず、黎明期においては絶えず「このままではLDと同じく小規模でマニアックな市場が再現出するだけではないか」という危惧が常に付きまとっていました。

この状況を一気に打破したのが……「一般人がDVDプレーヤーを必要としないのは判った。じゃあ人気ゲーム機と抱き合わせ販売して強引に普及させようじゃないか!」というマーケティングの元、ソニーが発売したPS2です。いやぁ、これもなかなか「DVDビデオ再生可能」という事が明言されなくて、当時気が気じゃありませんでしたわ(^ ^;)。いくらDVDドライブ搭載でも、DVDビデオが再生できなくてはDVDビデオソフトの普及に繋がらないですからね。
PS2がDVDビデオ再生機能を搭載した瞬間に「DVDはLDの二の舞になる危険」を払拭する事ができたのです。
その後は急速に歯車が良い方向に回りだしました。普段DVDソフトを買わない人でも、家に再生機があればちょっと買ってみようかという気にもなりますし、再生機普及に伴いレンタルも急速にDVDの取り扱いが増え始めましたからね。


更にこの時期はデジタル技術の発達によりプログレッシブが一般化した事も見逃せません。
DVDも著作権問題で紆余曲折あったものの、現在では一般化しているプログレッシブ出力搭載機が登場。これはDVDビデオは元々プログレッシブ収録だった為、タナボタ式に画質向上が実現したものです。
これがその第1号機となったパナソニックのDVDプレーヤー「DVD-H1000」です。
この記事では隠れた銘機扱いされていますが、私の知り合いには結構購入した人が多く、私も一時購入を検討しておりました。
いやぁLDはインターレースだったもんだから三管プロジェクター(信号機みたいなヤツ。凄く高い)を使う時、更に同じく高価なラインダブラーという機器も必要で莫大な投資が必要だったんですよ(さもないとスクリーンで走査線の隙間が気になるのよ(泣))。それに比べてこれはかなり投資が少なくて済むようになったのが衝撃的でした。今省みてみても、歴史の転換点でしたね。
TVの方でもプログレ化が進みD3端子搭載機が多数発売されて、これまたかねてからの懸案であったハイビジョンテレビの一般への普及がある程度達成されました。なんかねぇ、HDテレビの普及は進んでいないとか、ともすれば液晶やプラズマでないとHDじゃないみたいに誤解している人が多いみたいですけど、D3端子を搭載しているブラウン管テレビはHDテレビです。ハイビジョンはそもそも1080iでの放送を目標にして開発が進められてきた訳ですから、D3端子さえついていれば一応何の問題もないんですよ。この頃結構D3端子搭載のブラウン管テレビは出回ってたんで、その後の薄型テレビと合わせると実のところHDテレビはそれなりに普及しちゃってたりします。
これまた勘違いしている方が多い様ですが、D3/D4端子搭載のブラウン管テレビの所有者は明確な勝ち組です。D3搭載TVの場合入力は1080iが上限であり、現在の1080pまで入力可能なプラズマ・液晶よりはBD再生時の画質が劣るのがネックですが、ハイビジョンテレビ放送においては同等、むしろ動画応答速度、コントラスト等の点で上回っております。HDMIが搭載されていないのと、流石に液晶よりフォーカスが甘いとか当然ドット・バイ・ドットじゃないとか、ブラウン管はそもそもちょっと画像が歪んでいたりとか劣る点もあるのですが、それでも総合的に見て液晶よりも優れている点も多いんですよね。むろん、これは現在の最新鋭のプラズマ・液晶と比較しての話で、一昔前のHDMI未搭載のハーフHD液晶(1080iをそのまま表示できず、720pに変換して表示する)に比べますと、もうこれはHDブラウン管の勝利です。静止画はともかく、動画では比較になりませんから。
ちなみに、D端子はD端子でもD1端子搭載のインターレーステレビに比べると、これは現在のプラズマ・液晶の方が圧倒的に上です(ゲームでもしない限り)。D1端子って実際使ってみると殆どS端子と変わらないんだよね、画質。(^ ^;)

で、ここまでの段階ではまだ「カセットデッキ使ってる家庭がCDプレーヤー買いましたよ」ぐらいの段階だったのですが、更に録画可能なDVDレコーダーが登場しました。
ぶっちゃけた話、DVDという規格自体はPC用はともかくビデオの置き換えとしての書き込みについてはあまり考慮されておらず(というかレンタルも殆ど考慮外でした。キズに弱すぎだよね)、それもあってRWやらRAMやら規格乱立という事態を招いてしまいました。

単体のレコーダーの段階ではS-VHSの方がコストパフォーマンスが高かった事もあり、今一パッとしなかったのですが、上手い事を考えるものでこの頃同じく家庭用に録画メディアとして進出してきたHDDとの一体型が発売に。HDDに録画した番組をCMカット等編集してDVDメディアにダビング(しかもデジタルだから無劣化もしくは殆ど劣化せずに)という利便性が受け一気にブレイク。ある程度ビデオデッキを置き換えるまで普及する事に成功しました。流石にここまで利便性が高くなると、マニア的にもS-VHSより魅力的ですからねぇ。画質も上だし、メディアの値段も下がってコストパフォーマンスも高くなったし。

ここでHDD搭載型DVDレコーダーが普及したのには、対抗馬である「D-VHS」の方はHDD搭載型が発売されなかったというのも見逃せません。DVDはハイビジョンは録画不能ですがD-VHSは録画可能、しかも安価なS-VHSテープに録画可能とハイビジョン録画機としては恐るべきコストパフォーマンスを誇っていたのですが、如何せんHDD搭載型が発売されず利便性の面ではHDD搭載DVDレコの後塵を拝し、結果的に普及は叶いませんでした。高画質のコピーを乱発される事を懸念して開発されなかったのだと思われますが、もしHDD搭載型D-VHSデッキが発売されていたらマニアレベルでは確実に普及したであろう事が明確であり、DVDレコーダーに対しVHSに対するS-VHSの様な地位に立っていたかもしれません。
実を言いますと私、HDD搭載型D-VHSデッキの登場に期待していて、当初はDVDレコを買う予定はありませんでした。どうもこれは出そうに無いなと判って、初めてHDD搭載DVDレコを買ったんですよ。(^_^;

さて、こうなって再生専用のDVDプレーヤーはどうなったかと見てみますと、1万円ぐらいの物凄く安いプレーヤーと、20万30万という物凄く高いプレーヤー(超高いのにはDVDトランスポートというのも)に二極分化してました(笑)。一時中堅価格帯と言われていた7、8万のプレーヤーは完全にレコーダーに取って代わられ、3万円ぐらいだった低価格機も一般人にはそれではまだ高いという事で、1万円まで値下がっちゃったんですね。


以上の情勢をマーケティング分析しますと

●日本市場は録画機じゃないと普及しない。(一般人は再生専用機を必要としていない)
●プレーヤーの高級機は物凄く高くてもOK(実売15万を切る必要は全く無いと思われ)
●プレーヤーの低価格機は物凄く安くないと駄目(1万円くらいじゃないと)
●5~10万円はプレーヤーではなくレコーダーの価格レンジである
●今となっては3万円のプレーヤーは大して売れない
●1万円にはできないけど、それでもプレーヤーを一般人に売りたければゲームと抱き合わせで売れ!

という事が判ります。当然BD陣営のソニーやパナは以上の点を認識していて、これを基にしたマーケティング戦略を行っている訳ですね。


で、次はいよいよBDです。。

DVDはそもそも録画用にはちょっとアレなメディアである事は先程触れましたが、規格乱立はマルチドライブ登場でまぁなんとかなったものの、ハイビジョン映像が録画できないというのは将来的に見てかなり致命的でした。
そもそもDVD自体、画質的にはLDより上だけどハイビジョンLDよりは下という代物で、日本がハイビジョン放送(1080i)に向けて邁進している以上、480p止まりのDVDが大局的に見て過渡期の存在である事は最初から明白なのでありました。これまたなんか齟齬を感じるのですが「DVDがあるのに何故次世代DVDが要るのか? 先頃ようやくDVDレコを買ったばかりなのに」という声も聞かれますが、私も含めてマニア連中はそもそもDVDは終着点ではなく次世代ディスクへの通過点、単なる「過程」としか思ってなかったんですよ。なぜならハイビジョンじゃないから(笑)。
そんな中でBSデジタルハイビジョンの放送が開始され、ここに「市販ソフトよりも放送されている映像の方が画質が遥かに上」という歪んだ状況が現出したのであります。

こういうフザけた状況を解消すべく、DVDを更に進化させCDサイズでのハイビジョン映像の録画、およびソフト化を目指して登場したのBDです。
DVDの時のような規格乱立を避けるのと、録画重視の日本でのVHSからの置き換え(普通のVHSにはハイビジョンは録画不能ですから)を目指して、DVDの時と違い録画規格の方から策定されたのですが、この「さぁ皆でスクラム組んで統一規格を作るべぇか」という時に、輪に加わらなかったのが東芝です。

で、東芝が対抗馬として繰り出してきた独自規格がHD DVDだった訳です。

次世代DVD規格が2分していては「VHS対ベータ戦争」の二の舞になって消費者に不利益が出るという事で、BD陣営は規格統一交渉に臨みました。東芝が穏便に仲間に加われるように花を持たせようと譲歩に譲歩を重ね、太平洋戦争開戦直前の大日本帝国並みに譲歩しました。既に決まっていた規格にも拘わらず、東芝の技術をの良い部分を導入して新たに策定する、という線で話を進めたのです。ところが映画ファンの期待が掛かったこの交渉のテーブルを蹴飛ばして破談にしたのが東芝でした。ここに統一交渉は失敗に終わり、BDとHD DVDという2つの規格が並び立つという、消費者にとっては迷惑千万な図式が出来上がってしまったのです。

東芝がここまで強硬な姿勢を取ったのは、裏でマイクロソフトが手を引いていたからだと言われています。
マイクロソフトは前々からAV機器関連への進出を目論んでおり、当初BD陣営に自社規格である「HDi」の採用を迫りましたが、PC界の覇者マイクロソフト帝国のAV機器進出を懸念するソニーやパナはきっぱりと断りました。BDの方で影響力を行使できないとみるや、MS帝国はHD DVDに急接近。ここであろうことか東芝は、マイクロソフトの甘言に乗ってしまったんですねぇ。


BDの方は兎にも角にもまず録画機器という点から出発しており、録画時間も「指輪物語スペシャル・エクステンデット・エディション」が録画できる事が目標でした。
前述したマーケティング分析の結果「日本市場は録画機じゃないと普及しない」という事から、ソニー、パナソニックは日本では徹底してレコーダーの売り込みに専念しています。現在は安くても10万前後というところですが、これを早急に7、8万程度に下げたいと考えている様で。値下げすると利益は下がりますが、如何せん一般人が買える価格というのは昔から決まっているもので、このレンジまでにはどうしても落とさなくてはなりません。
市場構造の違う北米では4万円程度のプレーヤーを販売しており、これの日本販売を望む意見もありますが、販売しないのは「プレーヤーの低価格機は物凄く安くないと駄目」「今となっては3万円のプレーヤーは大して売れない」という現実があるからです。日本では例え出しても総合的に見ると雀の涙程度しか売れない事が判りきってますからねぇ。
で、プレーヤーの代わりに低価格帯戦線を一手に担うのが「1万円にはできないけど、それでもプレーヤーを一般人に売りたければゲームと抱き合わせで売れ!」という論法の元登場したPS3です。まぁねぇ、予想より遥かに売れてないんで、パナソニックとかも内心やきもきしてると思われますが、一応国内でも百万台以上売れているという事で、取り敢えず健闘はしてるんじゃないかと。ま、今となってはゲーム機としての天下取りは微妙ですが、もうレコーダー市場が立ち上がったから良いかな (^ ^;)。 BD陣営は差し当たり低価格プレーヤーはPS3に一任するみたいですね。ゲーム機と抱き合わせでも苦戦してるのに、プレーヤー単体では絶望的ですからなぁ。
プレーヤーの高級機を切望する声もありますが、こっちはデノンとかレコーダーから手を引いたパイオニア等により、徐々にラインナップが充実してきてますね。まぁレコーダー出せないメーカーは高級プレーヤー出すしかないでしょ。(^ ^;) どうせ一般人は買わないんだから私としては実売15万を切る必要は全く無いと思いますな。12万とか、そりゃレコーダーの価格レンジだよと。

BD陣営としては日本では当然ソフトも重要だけど、とにかくハイビジョン録画能力を訴求してVHSからの置き換えを図りたいという方針の様です。いや~しかしながら、昨年の時点でソニーがDVDレコーダーを止めて全部BDレコに切り替えるというのは予想できませんでしたわ。松下の動きは予測通りだったんですけどね。ソニー本気だな。(^_^)ノ
今はまだないですけど、ある程度エントリー機の価格がこなれてきたら、VHS一体型のBDレコーダーも発売されると思いますよ。

昨年末に急速にBDレコーダーの市場が立ち上がり、DVDレコ市場の2割を占めるようになりましたが、これはソニーとパナソニックの出したレコーダーが「真打」だったからです。「真打」の条件はH.264トランスコーダーを搭載して、実質的にディスクの容量を増加されられる事で、皆この機能の搭載を待ち望んでいたのですが、ソニーとパナの秋新機種はこの条件をクリアしていたんですよ。だからマニアが皆殺到したんです。私も購入を検討したのですが、結局皆考える事は同じですねぇ。(^ ^;)
ちなみに、東芝のワンダー藤井氏もレコーダーのH.264トランスコーダー搭載の重要性は認識しており、実際にA301には搭載してきた訳で(色々と未完成でしたが)、この事から藤井氏が決して無能な人間ではない事が判りますね。


さてさて、HD DVD陣営に話を移しますが……こいつらさぁ、アメリカ向きのマーケティングしかしてやがらないでやんの。米の方ばっか向いててすげぇムカつくんですけど。(笑)

日本では録画機、北米では再生専用機と分けていたBD陣営に対し、東芝は録画なんて二の次、兎に角無理してでもプレーヤーを北米で普及させて北米を制覇してしまおうと考えていた様です。北米を押さえれば、返す刃で日本でも勝つ事は簡単と思っていた様ですね。そう簡単にはいかないのは目に見えていたのですが……。

北米ではなんでレコーダーの需要がなくプレーヤーで市場が左右されるかと言いますと。まず大前提としてあちらはケーブルテレビ社会であるというのがあります。アニメファンだと「ガンダムとかあちらではカートゥーンネットワークで放送されているというけど、それで玩具の宣伝になる訳?」と疑問に思った事があると思いますが、あちらではCATVが普及しており、CATVのチャンネルでの放送でも宣伝になる程CATVが一般的なんですね。で、CATVという事は日本のCSやCATV同様、多数のチャンネルで多数の番組が放送されており、当然再放送も多い訳で……録画保存の需要が日本より遥かに少ないんですよ。保存してなくてもいずれまた再放送されますし、ソフトも安いですからどうにも欲しければ買いますからね。
日本でもCSの番組をそこまで後生大事に録画保存しているという人は少ないでしょう(画質がイマイチというのもありますが)。
もちろん「録画」の需要が無い訳ではありません。Tivoというものがありまして、あちらではCATVのSTBにHDDが内蔵されている事が一般的で、それに絶えずお気に入りの番組が録画されている訳です。録画した番組をわざわざディスクに書き出すという需要は少ないらしいんですよ。

こういう市場だから映画会社をより多く味方につけた方が優位に立てるという事で、両陣営とも引き抜き合戦をやっていた訳です。
で、プレーヤーでも勝負が決まるってんで、東芝はウォルマートとかでプレーヤーをダンピングして売ってたりした訳ですが……。

たださぁ、正直このハリウッド映画会社をより多く味方につけた方が勝ちというのは、日本人からしたら違和感あるよね。シャアじゃないけど「そんな決定権が貴様等にあるのかと」。
東芝としては北米に勝ちさえすれば日本市場もそれに引き摺られてHD DVDの天下になると思っていたのだろうけど、実質録画機の需要しか無い日本市場ではHD DVDが勝つ可能性は元々ゼロだったと思う。そもそもベータがVHSに負けたのだって、VHSに比べて録画時間が短かったからですから。利便性がほぼ同等では、容量が少ない規格が勝つのは極めて困難です。市販ソフトだけでは小規模な市場しか出来ないのはLDを見れば判る通り。
多分、もしHD DVDが北米で勝ったとしても、東芝の目論見と異なって日本には殆ど影響しなかったと思う。日本ではまず録画ありきだから。日本ではHD DVDは最大でもLDの最大市場規模+α程度に止まって、結局ハリウッド会社も日本でだけはBDも出すハメに陥っていたと思うね。ゲーム機を見れば判る通り、北米がどうなろうと日本の知ったこっちゃないんですよ。メガドライブは北米ではスーファミと五分の戦いを演じていたけど、日本では全然そんな事なかった。箱○も北米では普及してるけど日本では散々ですね。

元々北米にばかり注力していただけに、その北米で敗色濃厚となったのがHD DVDの命脈を絶ったのでしょう。ワーナーの離脱が大きかったと報じられてますけど、トランスフォーマーファンにはお馴染みのベストバイとウォルマートが手を引いたというのも大きかったと思う。両方とも北米では玩具販売においてもトイザらスを叩きのめして半身不随に追い込むほどの勢力がある店で、この両者で売られないとなるとどこで売るんだよ? って感じですからねぇ。

HD DVDレコーダーに期待なされていた方も多いと思いますけど、「録画はハードディスクで」というのが東芝の方針です。HD DVDメディアへの録画には余り力を入れていないんですよ。HD DVD-RWの策定は大幅に遅れ、結局現在までに市販されたレコーダーは搭載されませんでしたから。ハイビジョン放送をそのまま録画するには容量不足な上、HD DVD-Rへの書き出しのみで、ビデオライクな書き換えは不可能となれば、そりゃ消費者にそっぽを向かれるのも判ります。つ~か「録画はハードディスクで」と言うけど、それがどんどん外部に書き出せないと意味無いんですけど。ハードディスクの録画をメインとするなら、市販の安価なSATAハードディスクをどんどん換装可能なレコーダーを発売すべきでしょ。それだったら大ヒット間違いなしですが、現実はそうじゃないですからね……。根本的にマーケティングに無理があったと思います。

あと、HD DVDはBDと違ってハードコートを採用していませんから、レンタルした場合DVDと同じくキズによる不具合が多発したと思いますわ。ここら辺をゲオは嫌ったんじゃないかと。


さてHD DVDに加担したマイクロソフトですが、マイクロソフトの目的は将来的に箱○もしくは箱○の後継機を端末として行うネット配信にあり、HD DVDについたのはそれまでの間BDもHD DVDも明確に勝てない状態にして市場を混乱させる為でした。要するに共倒れを狙っており、BDの市場制覇を阻止する為にHD DVDを利用したに過ぎなかったのです。BDが完全に勝利してしまっては、ネット配信への切り替えに手間取る可能性がありましたからね。次世代DVD戦争が勝者無しのまま推移した方がネット配信への切り替えがスムーズに行く事は明白でした。もっとも、これはHD DVDが完全勝利してしまっても問題ある訳で、ここでMSがとったのは「箱○のオプションとして外付けHD DVDドライブは出すけど、ドライブ内蔵機は出さない」という戦略です。MSとしては確かに箱○には注力しているけれど、HD DVDに関しては全然本気ではなかったんですね。まぁ完全にHD DVDが優勢になった場合には本体内蔵型も出す気もあったのでしょうけど、それまでは外付けだけで静観というスタンスだったと思われます。何しろ共倒れになった方が旨味がある訳ですから。(^ ^;)


以上を瞬時に計算して、私としてはBDが日本では最終的に勝利すると確信しておりました。まぁ北米ではHD DVDが勝てる可能性は確かにあったので、そうなった場合日本でもソフト販売面で多少面倒な事にはなったと思いますけど。もっとも、それよりも録画の方が重要ですから大勢は動かなかったと思いますが。

まぁね、次世代DVD戦争は端的に表現すれば、正義のパナソニック、ソニー、etcの民主主義陣営VS悪のマイクロソフト帝国とその下僕東芝という至極単純な図式に収まるんですな。
結果的に「最後には正義が必ず勝つ」という事が証明され、子供の教育にも良い事例なのではないでしょうか。(^_^;
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[ 2008/02/26 22:40 ] Audio Visual | トラックバック(0) |

まぁレンタルに関しちゃ
ハードコートのBDの方が
層の薄さから致命的でしたがね。

弊社の実験では。

だいたい0.01ミリの「ハード」なコートに
過信しすぎw

知ったかぶりスンナ。
[ 2009/01/09 15:46 ] [ 編集 ]
このコメントは管理者の承認待ちです
[ 2010/01/08 18:52 ] [ 編集 ]

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